文献詳細
今月の主題 大腸ESDの現況と将来展望
座談会
大腸ESDの現況・位置づけと将来展望
著者: 工藤進英1 矢作直久2 山野泰穂3 斎藤豊4 津田純郎5 渡邊昌彦6 岩下明徳7 田中信治8 小山恒男9
所属機関: 1昭和大学横浜市北部病院消化器センター 2虎の門病院消化器科 3秋田赤十字病院消化器病センター 4国立がんセンター中央病院内視鏡部 5福岡大学筑紫病院消化器科 6北里大学医学部外科 7福岡大学筑紫病院病理部 8広島大学病院光学医療診療部 9佐久総合病院胃腸科
ページ範囲:P.1135 - P.1151
文献概要
胃のESD(endoscopic submucosal dissection)は標準化が進み,既に保険収載され,日本全国に普及しつつありますが,大腸のESDはまだその発展途上で,内視鏡の操作が難しいこと,穿孔率が高いこと,あるいは大腸腫瘍は腺腫性病変が多くて適応病変が非常に少ないことなど,いろいろな問題があります.とは言っても最近では周辺機器やスコープなどが改良され,大腸ESDの手技もやりやすくなっております.学会でも毎回主題に取り上げられ,そこにエントリーしてこられる先生方の数や症例数も増えており,大腸ESDも徐々に発展・浸透しつつあるというのが現状です.
このような背景のもと,今後この大腸ESDがどのように発展していくか,いくべきか,ということについて議論をお願いしたいと思います.
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