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文献詳細

雑誌文献

胃と腸42巻9号

2007年08月発行

今月の症例

linitis plastica型胃癌の初期病変と考えられたIIa+IIc+IIb型胃癌の1例

著者: 宮山祐美子1 松下郁雄1 工藤洋子1 櫻井健一1 飯坂正義2 高野定2 北岡光彦3 尾崎幹4

所属機関: 1熊本中央病院消化器科 2熊本中央病院外科 3熊本中央病院病理研究科 4小山胃腸科内科クリニック

ページ範囲:P.1302 - P.1305

文献概要

 〔患 者〕 50歳代,女性.2005年5月,職場検診の胃X線検査にて異常を指摘され,近医を受診.上部消化管内視鏡検査にて胃病変を認め,2005年7月当院紹介入院となった.

 〔胃X線所見〕 立位第2斜位二重造影像で胃体上部後壁に,境界明瞭で内部に不整形のバリウム斑を有する径15mm程度のIIa+IIc病変を認めた.また,その大彎側と口側には,バリウムをはじく領域が認められた(Fig. 1a~c).空気を増量しても,IIc周囲の隆起が明瞭に描出された(Fig. 1d).

参考文献

1)中村恭一.胃癌の構造,3版.医学書院,pp 283-352, 2005
2)細川治,裵英洙,海崎泰治,他.pre-linitis plastica型胃癌の内視鏡的所見の検討.胃と腸 35:897-906, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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