icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸42巻9号

2007年08月発行

Coffee Break

大腸学事始め―(14)日本の大腸学―その4

著者: 武藤徹一郎1

所属機関: 1癌研有明病院

ページ範囲:P.1410 - P.1410

文献概要

 UCの緩解期における問題点とは,言わずと知れた癌,dysplasiaのサーベイランスである.私が内視鏡を携えてSt. Mark Hospital(SMH)へ行き,そのとき初めて注腸造影によるUCの癌化例を見せられたとき,これは内視鏡の絶好の適応であると直感した.1970年,内視鏡によるUC-Cancer Surveillanceを考えた人はおそらくいなかったのではあるまいか.ロンドンにSMH以外大腸内視鏡(CF)は1本しかなく,SMHの人々に注腸造影よりCFが優れていると説いても相手にされず,英語の拙さに悔しい思いをしたものだ.しかし,彼らは1973年にはその有用性に気付き研究を開始しているのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら