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文献詳細

雑誌文献

胃と腸42巻9号

2007年08月発行

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編集後記 フリーアクセス

著者: 小山恒男

ページ範囲:P.1432 - P.1432

文献概要

 食道EMRが開発され約18年が経過した.この間に内視鏡機器は格段の進歩を遂げ,食道表在癌の発見頻度は増加した.技術的にはESDの開発により,大きな病変でも一括切除が可能となった.当初,食道EMR/ESDの適応は深達度m1,m2の早期癌のみであったが,m3,sm1癌のリンパ節転移頻度は10~20%と報告されており,相対適応として多くのm3,sm1癌症例が内視鏡的治療を施行されてきた.

 本号では先進的な施設の治療成績を集積し,食道EMR/ESD後の長期予後を明らかにすることを目的として編集した.その結果,絶対適応である深達度m1,m2癌の長期予後は極めて良好であったが,高率に異時多発癌が発生することが明らかにされた.また,ESDは歴史が浅いため長期予後は不明だが,局所再発が少ないという利点が判明した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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