icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸43巻11号

2008年10月発行

文献概要

消化管造影・内視鏡観察のコツ

〔切除標本の写真撮影のコツ〕切除標本の取り扱い―下部消化管の場合

著者: 黒田浩平12 山野泰穂1 佐藤健太郎1 吉川健二郎1 木村友昭1

所属機関: 1秋田赤十字病院消化器病センター 2神戸赤十字病院消化器科

ページ範囲:P.1699 - P.1701

文献購入ページに移動
はじめに

 当センターでは下部消化管内視鏡検査および処置に関して,病変が発見された場合,① 通常観察,② 色素撒布およびピオクタニンによる染色による拡大観察,③ 内視鏡切除,④ 切除標本の実体顕微鏡観察,⑤ 病理組織像の確認,⑥ 内視鏡像の見直し,の工程をルーチンに行っている.この工程の反復により,内視鏡像-実体顕微鏡像-病理組織像の相関性が構築され,新たな知見を生み出すことにより,さらなる内視鏡診断能の向上と正確な治療が可能となる.それゆえ,病理組織診断に大きな影響を与える内視鏡切除標本の取り扱いは,極めて重要である1)~3).本稿では切除,回収から始まる内視鏡切除標本および外科的切除標本の実体顕微鏡下観察に至る過程の注意点について述べる.

参考文献

1)藤盛孝博.消化管の病理学.医学書院,pp 5-8, 2004
2)折居正之.ポリぺクトミー,粘膜切除(EMR)の取り扱い.中村眞一(編).消化管病理標本の読み方.日本メディカルセンター,pp 25-31, 1999
3)岡志郎,田中信治.消化管内視鏡治療のコツとポイント.田中信治,小山恒男,山野泰穂(編).日本メディカルセンター,pp 122-124, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?