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文献詳細

雑誌文献

胃と腸43巻12号

2008年11月発行

文献概要

消化管造影・内視鏡観察のコツ

〔切除標本の写真撮影のコツ〕切除標本の写真撮影

著者: 谷口浩和1 田村茂2 下田忠和1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院臨床検査部病理 2国立がんセンター中央病院フォトセンター

ページ範囲:P.1833 - P.1836

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 切除標本の撮影法について,当院で行っている方法を器材から順に紹介する.

器 材

 標本用撮影台はM130-DR2-XY(エス・エフ・シー)を使用している(Fig. 1).この撮影台は左右別々にライトのオン・オフと角度の調節が可能で,後に述べるように粘膜面の微妙な凹凸の表現に威力を発揮する.また,標本は無反射ガラスに載せ,背景板は青色を用いている.新鮮標本はフォトセンターの専属カメラマンが35 mm フィルムおよびデジタルカメラで撮影する.固定標本の撮影はNikon D300に35mmレンズ,Nikon D200に60mmのマクロレンズをつけて筆者が行っている.35 mm フィルムで撮影することもあるが,基本的にはこの構成で論文等の投稿にも必要十分な画像が得られる.もちろん,35 mm フィルムに比べると,デジタルカメラは絶対的な表現力では劣るが,症例の記録という点では数多くの利点がある.撮影時には,フィルムの枚数を気にすることなく撮影をすることができ,ベストショットが得られやすくなるし,その場で画像を確認することができるので撮影の失敗によって使える写真がないという事態を回避することが可能となる.また,保管場所やコストの削減,貴重症例写真の紛失の防止にも役立つ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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