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文献詳細

雑誌文献

胃と腸43巻13号

2008年12月発行

文献概要

追悼

大谷吉秀君を悼む

著者: 幕内博康1

所属機関: 1東海大学医学部外科

ページ範囲:P.1996 - P.1996

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 敬愛する後輩,大谷吉秀君は2008年6月22日永眠された.52歳という余りに若い急逝に涙も出ないほどの衝撃を受けた.神は大谷君に多くのものを与えた.明晰で優秀な頭脳,豊かで優しい人格,人を引きつけずにはおかない容姿,まさに欠けるところのない素晴らしい若き外科医である.彼の将来は光輝いていたはずであり,その栄光への門をくぐって間がないときであった.君はあまりに神に愛されすぎたのかもしれない.日本の消化器外科学・消化器病学の大きな損失であり,暗澹たる想いに沈んでいるのは私ばかりではないはずである.

 大谷吉秀君は1981年に慶應義塾大学医学部を卒業され,6年間の研修を受けた.その間立川共済病院外科,国立埼玉病院外科へのそれぞれ1年間の出向を経験し,6年目にはチーフレジデントとして外科病棟の管理・運営,手術および診断の遂行,レジデントの教育に携わった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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