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文献概要
追悼
大谷吉秀先生を悼む
著者: 杉野吉則1
所属機関: 1慶應義塾大学病院予防医療センター
ページ範囲:P.1997 - P.1997
文献購入ページに移動 敬愛する友人,大谷吉秀先生が去る2008年6月22日に逝去されました.あまりに若くして人生の幕を閉じられてしまい,残念で言葉もありません.先生は私の6年後輩で,所属した科は違っていましたが,彼が初期研修を終了して一般消化器外科胃班に入ってからは二十数年間,ともに胃疾患の臨床・研究に携わってきました.その間,外科や消化器の学会で,国内はもちろんのこと国際学会でも活躍するとともに,早期胃癌研究会運営委員として,また「胃と腸」の編集幹事として大いに貢献されました.
先生は学生時代には競走部(陸上部を慶應ではこのように呼んでいる)で活躍され,背が高くスマートでまさに慶應ボーイの典型でした.性格は常に明るく常に前向きで,落ち込んだところは見たことがありませんでした.この2年間は,病気を発症し治療のために慶應に通院されていましたが,廊下で見かけると必ず先生のほうから声を掛けてくれました.強力な治療のためにかなり参っているような様子で,私のほうからはどのように励ませばよいかためらうこともありましたが,辛いとも言わず,もう少しで現場に復帰できると常に前向きに話されていたのが印象的です.
先生は学生時代には競走部(陸上部を慶應ではこのように呼んでいる)で活躍され,背が高くスマートでまさに慶應ボーイの典型でした.性格は常に明るく常に前向きで,落ち込んだところは見たことがありませんでした.この2年間は,病気を発症し治療のために慶應に通院されていましたが,廊下で見かけると必ず先生のほうから声を掛けてくれました.強力な治療のためにかなり参っているような様子で,私のほうからはどのように励ませばよいかためらうこともありましたが,辛いとも言わず,もう少しで現場に復帰できると常に前向きに話されていたのが印象的です.
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