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今月の症例
粘膜下腫瘍様の形態を示した早期胃癌の1例
著者: 平田稔彦1 川口哲2 福田精二3
所属機関: 1熊本赤十字病院外科 2熊本赤十字病院消化器科 3熊本赤十字病院病理
ページ範囲:P.250 - P.252
文献購入ページに移動〔胃X線所見〕 前庭部の大彎側に大きさ約3cm,境界明瞭でなだらかな立ち上がりを有する粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めた.中央に不整形で深い潰瘍を有しているが,胃辺縁より突出してはおらずSchattenplus im Schattenmius1)の所見であった(Fig. 1a).撮影体位によっては後壁側から病変に向かうbridging fold様の所見も認められた(Fig. 1b).圧迫撮影でも同様の所見であったが,圧迫の程度によっても形態の変化をほとんど認めず,比較的硬い病変と考えられた(Fig. 1c).
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