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文献詳細

雑誌文献

胃と腸43巻4号

2008年04月発行

文献概要

特集 小腸疾患2008 総論 4.小腸検査法

4) 体外式超音波検査

著者: 畠二郎1 眞部紀明1 楠裕明1 今村祐志1 佐藤元紀2 石井学2 田中俊昭2 鎌田智有2 春間賢2

所属機関: 1川崎医科大学検査診断学 2川崎医科大学内科学食道胃腸科

ページ範囲:P.443 - P.451

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要旨 体外式超音波を用いた小腸疾患の診断に関して概略を述べた.超音波により肥厚した腸管壁を検出し,その部位,分布,さらには層構造や壁外の変化などを評価することで多くの疾患においてその検出,診断,治療効果判定に有用である.加えて近年開発された造影超音波法により消化管の微細循環の描出も可能となった.ただしこれら体外式超音波検査の特性を生かすためには機器性能,検者の技量,さらには被検者の観察条件が一定のレベルを満たしていることも必要であろう.非侵襲的で簡便な体外式超音波検査は,今後小腸疾患におけるスクリーニングを含めた第一選択的検査法となることが期待される.

参考文献

1)梶山梧朗,畠二郎,隅井浩治,他.消化管と超音波検査.自然科学社,1997
2)大石元,本田伸行.日常臨床における消化管超音波診断―腹部食道から直腸まで.メディカル・コア,1996
3)湯浅肇,井出満.消化管エコーの診かた・考えかた.医学書院,1998
4)山田博康.体外式超音波による大腸疾患の診断.メディカルビュー,2000
5)長谷川雄一,岡田淳一.腹部画像診断アトラスVol. 3.消化管 超音波からはじまる診断のポイント.ベクトルコア,2000
6)春間賢,畠二郎,楠裕明,他.消化管超音波診断ビジュアルテキスト.医学書院,2004
7)岩崎信広,岡部純弘.ステップアップ消化管超音波検査.医歯薬出版,2006
8)長谷川雄一,遠田栄一.消化管超音波検査.Medical Technology別冊.医歯薬出版,2006
9)関根智紀.新超音波検査消化管.ベクトルコア,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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