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文献詳細

雑誌文献

胃と腸43巻4号

2008年04月発行

特集 小腸疾患2008

ノート

2.蛋白漏出性胃腸症の病態と診断

著者: 渡辺知佳子1 穂苅量太1 三浦総一郎1

所属機関: 1防衛医科大学校内科学

ページ範囲:P.731 - P.734

文献概要

要旨 蛋白漏出性胃腸症は消化管よりアルブミン漏出を来す疾患群であり,低蛋白血症と浮腫を来し,しばしば下痢を生じる.原発性と続発性に分類され,前者は腸管のリンパ系の異常が主な原因と想定されているが,後者はその他に血管透過性亢進や消化管粘膜の炎症や腫瘍に伴うものが多くみられる.腸管からの蛋白漏出はα1-アンチトリプシンクリアランス試験により診断するが,漏出部位はアルブミンシンチグラフィーにて検出する.リンパ管拡張がある場合には内視鏡的に白色絨毛や白斑として認識され,組織所見で確認される.合併する免疫不全や栄養不良に注意して管理する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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