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今月の主題 linitis plastica型胃癌―病態と診断・治療の最前線 序説
linitis plastica型胃癌―病態と診断・治療の最前線
著者: 浜田勉1
所属機関: 1東京都保健医療公社東部地域病院内科
ページ範囲:P.747 - P.750
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近代胃癌病理の原典の1つである,ドイツの病理学者,KonjetznyによるDer Magenkrebs(1938年刊行)を1981年に山田,内山両博士が完全邦訳して出版している1).文中の著明なびまん性癌の項の中にlinitis plasticaの記述があり,そこで示された症例は幽門狭窄を来した例であり,水筒胃との表現が付されている.現在臨床でしばしば用いられるleather bottle様変形(Fig. 1)は当初幽門狭窄例を表し,当時は胃体部が狭窄した例は少なかったようである.
近代胃癌病理の原典の1つである,ドイツの病理学者,KonjetznyによるDer Magenkrebs(1938年刊行)を1981年に山田,内山両博士が完全邦訳して出版している1).文中の著明なびまん性癌の項の中にlinitis plasticaの記述があり,そこで示された症例は幽門狭窄を来した例であり,水筒胃との表現が付されている.現在臨床でしばしば用いられるleather bottle様変形(Fig. 1)は当初幽門狭窄例を表し,当時は胃体部が狭窄した例は少なかったようである.
参考文献
1) Georg Ernst Konjetzny.山田喬,内山雄一(訳).Der Magenkrebs.学際企画,1981
2)佐野量造.胃疾患の臨床病理.医学書院,1974
3)中村恭一.胃癌の構造.医学書院,1982
4)浜田勉,岩崎良三,高木由紀,他.病院受診群からみたlinitis plastica型胃癌診断の現状―特に潜在的なlinitis plastica型胃癌について.胃と腸27:525-537, 1992
5)谷瑞希,下田忠和,中西幸浩,他.病理学的にみた日本人胃癌の時代的変遷.胃と腸40:27-36, 2005
6)中村恭一.IIcを中心とした胃底腺領域の癌の問題―“linitis plasticaへの小径”の風景から.胃と腸22:909-1001, 1987
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