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文献詳細

雑誌文献

胃と腸43巻5号

2008年04月発行

文献概要

今月の主題 linitis plastica型胃癌―病態と診断・治療の最前線 主題

linitis plastica型胃癌の治療戦略―外科的治療

著者: 深川剛生1 片井均1 阪真1 藤田剛1 井上昌也1 佐野武1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院外科

ページ範囲:P.819 - P.824

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要旨 4型胃癌治療の約20年を回顧した.手術単独の治療成績は進歩がみられたが,現在ある一定のレベルに達しているものと考えられる.術前術後化学療法との相乗効果で今後さらなる予後の改善を期待することができる.しかし高度に進行した4型胃癌は依然治療抵抗性の場合も多い.将来的なperspectiveを備えた臨床試験を実施するとともに,分子生物学的な知見を臨床に取り入れていく必要があるだろう.

参考文献

1) Sasako M, Sano T, Yamamoto S, et al. Left thoracoabdominal approach versus abdominal-transhiatal approach for gastric cancer of the cardia or subcardia:a randomised controlled trial. Lancet Oncol 7:644-651, 2006
2) Sakuramoto S, Sasako M, Yamaguchi T, et al. Adjuvant chemotherapy for gastric cancer with S-1, an oral fluoropyrimidine. N Engl J Med 357:1810-1820, 2007
3)笹子三津留,佐野武,片井均,他.スキルス胃癌に対する姑息的切除の意義.臨外48:1557-1561, 1993
4)愛甲孝,有留邦明.StageIV胃癌に対するリンパ節郭清.消化器外科20:1343-1349, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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