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文献概要
今月の主題 大腸の新しい画像診断 ノート
ダブルバルーン大腸内視鏡
著者: 砂田圭二郎1 宮田知彦1 矢野智則1 山本博徳1
所属機関: 1自治医科大学フジノン国際光学医療講座
ページ範囲:P.982 - P.984
文献購入ページに移動大腸内視鏡検査は,内視鏡自体の改良や挿入技術の進歩により,挿入率の向上,挿入時間の短縮,被験者への負担軽減が進んでいる.しかしながら,熟練した術者であっても,腹部手術や放射線治療よる癒着,婦人科疾患などの影響のため,既存の大腸内視鏡では挿入が困難で被験者に苦痛を与えたり,結果的に盲腸までの挿入が不可能であったりする症例も少なからず存在する.
S状結腸では,直線化しようとすると強い痛みが生じる症例や,ループが形成されて,挿入するとそのループが大きくなるだけで深部への挿入ができない症例がある.また,横行結腸では,横行結腸中部がM字状に下腹部まで垂れ下がって,癒着のため引き上げきれない(直線化できない)ために挿入困難になる症例を経験する.
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