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今月の症例
大腸多発腺腫と消化管粘膜に色素沈着を伴ったCronkhite-Canada症候群の1例
著者: 檜沢一興1 南部匠2 中守真理3 八尾隆史4 松本主之5 飯田三雄5
所属機関: 1公立学校共済組合九州中央病院消化器内科 2なんぶ胃腸科内科クリニック 3公立学校共済組合九州中央病院病理 4九州大学大学院形態機能病理学 5九州大学大学院病態機能内科学
ページ範囲:P.1014 - P.1016
文献購入ページに移動〔主 訴〕 水様下痢.
〔既往歴・家族歴・生活歴〕 特記事項なし.
〔現病歴〕 2005年4月,水様下痢に続いて味覚異常と爪甲萎縮が出現し近医を受診した.臨床徴候よりCronkhite-Canada症候群(Cronkhite-Canada syndrome;CCS)が疑われ当科紹介となった.
〔理学所見〕 身長150cm,体重48kg.胸腹部に異常なく,指趾爪甲は白濁変形していた.
〔検査所見〕 白血球数4,540/μlで分画に異常なく,軽度の鉄欠乏性貧血(血色素量9.4g/dl)と低アルブミン血症(3.6g/dl)を認めた.
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