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文献詳細

雑誌文献

胃と腸43巻7号

2008年06月発行

消化管造影・内視鏡観察のコツ

〔消化管造影のコツ〕低緊張性十二指腸造影

著者: 江崎幹宏1 松本主之1 飯田三雄1

所属機関: 1九州大学大学院病態機能内科学

ページ範囲:P.1103 - P.1106

文献概要

はじめに

 十二指腸造影は,十二指腸管腔内の病変の描出,および隣接臓器の病変と十二指腸の関係を評価する目的で施行される.しかし,十二指腸は短い管腔臓器であるため,造影剤や空気が蠕動運動によって容易に空腸へ流出する.さらに,解剖学的に十二指腸では皺襞が蛇行錯綜している.したがって,良好な十二指腸造影検査を行うには副交感神経遮断剤(抗コリン剤)を投与し低緊張状態とする必要がある1)2)

 以下に低緊張性十二指腸造影検査の実際について概説する.

参考文献

1)中澤三郎.低緊張性十二指腸撮影法.白壁彦夫,市川平三郎(編).消化管X線読影講座.金原出版,pp 23-50, 1971
2)櫻井俊弘,八尾恒良.低緊張性十二指腸造影法.「胃と腸」編集委員会(編).胃と腸ハンドブック.医学書院,pp 126-131, 1992
3) Miller RE, Chernish SM, Brunelle RL, et al. Double-blind radiographic study of dose response to intravenous glucagon for hypotonic duodenography. Radiology 127:55-59, 1978

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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