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文献詳細

雑誌文献

胃と腸43巻8号

2008年07月発行

文献概要

今月の主題 胃癌に対する内視鏡スクリーニングの現状と将来 主題

胃癌に対する内視鏡スクリーニング―私はこうしている

著者: 角川康夫12 正田浩子12 草野央1 平島徹朗1 鈴木晴久1 小田一郎1 後藤田卓志1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院内視鏡部 2国立がんセンターがん予防・検診研究センター検診部

ページ範囲:P.1225 - P.1229

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前処置

 胃内に存在する食物残渣や胃壁に付着する粘液は観察の妨げになる.通常,検査前日の夕食後は禁食(飲水は可)とし,さらに当日の検査前にはpronase水100ml(Pronase MS®4万単位,重曹2g,Gascon®4ml,水100ml)を服用させている.それでも検査中に粘液付着が認められるときには,Gascon®水を鉗子口から随時注入して洗浄し,さらに貯留する胃液はできるだけ吸引している.

参考文献

1)後藤田卓志,下田忠和,藤城光弘,他.内視鏡的に良性と診断され生検で確診された早期胃癌の特徴―特に慢性胃炎と鑑別困難な早期胃癌について.胃と腸 34:1495-1503, 1999
2)濱中久尚,南伸弥,後藤田卓志.見落としのないスクリーニング内視鏡.消化器内視鏡 15:501-508, 2003
3)永瀬美沙,角川康夫,正田浩子,他.当検診センターにおける上・下部内視鏡検査の偶発症.Gastroenterol Endosc 47:2087, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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