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文献詳細

雑誌文献

胃と腸43巻9号

2008年08月発行

今月の主題 colitic cancer/dysplasiaの早期診断─病理組織診断の問題点も含めて

主題症例

target biopsyで診断したdysplasiaの1例

著者: 岡志郎1 田中信治1

所属機関: 1広島大学病院光学医療診療部

ページ範囲:P.1369 - P.1369

文献概要

 患者は70歳代,男性.左側大腸炎型,再燃緩解型の潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis;UC)で罹病期間は約10年である.年1回のサーベイランス大腸内視鏡検査にて,直腸からS状結腸に浅い不整形潰瘍,びらんと粘血膿性分泌物付着を認めUC再燃と診断した.直腸Rbに径5mm大の辺縁がやや不整な隆起性病変を認め(Fig. 1a, b),拡大観察(Fig. 1c)にてIV型pit pattern(villous type)と診断し,同部位に対して生検を施行した.病理組織診断はlow grade dysplasia(Fig. 2a, b)で,p53免疫染色(Fig. 2c)にてびまん性陽性像を呈していた.本症例は,経過観察中である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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