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文献詳細

雑誌文献

胃と腸44巻3号

2009年03月発行

文献概要

今月の主題 食道扁平上皮癌に対するESDの適応と実際 序説

食道扁平上皮癌に対するESDの適応と実際

著者: 小山恒男1

所属機関: 1佐久総合病院胃腸科

ページ範囲:P.307 - P.309

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EMRの開発

 かつて食道癌の標準的治療は,転移の有無にかかわらず外科的治療であった.しかし,外科切除標本の検討結果から上皮内(epithelium;EP)および粘膜固有層(lamina propria mucosae;LPM)にとどまる食道扁平上皮癌のリンパ節転移率はほぼ0%であることが証明され,これらの癌は局所切除術で根治可能であると考えられた.そこで,1990年代の初頭に食道EMR(endoscopic mucosal resection)という新たな治療法がわが国で開発され1)~3),瞬く間に日本国内に普及した.そして,食道EMRは世界的に高く評価され,日本国内のみならず世界中に広く普及した.

参考文献

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2)井上晴洋,竹下公矢,長浜雄志,他.早期食道癌に対する内視鏡的粘膜切除の実際─EMRTとEMRC.胃と腸 28 : 161-169, 1993
3)門馬久美子,古田操,山田義也,他.早期食道癌に対する内視鏡的粘膜切除の実際─2チャンネル法,胃と腸 28 : 141-151, 1993
4)小山恒男,宮田佳典,島谷茂樹,他.第46回食道色素研究会アンケート調査報告─転移のあったm3・sm1食道癌の特徴.胃と腸 37 : 71-74, 2002
5)Oyama T, Akihisa T, Hotta K, et al. Hemostasis with hook knife during endoscopic submucosal dissection. Dig Endosc 18 : S128-130, 2006
6)Fujishiro M, Yahagi N, Kakushima N, et al. Endoscopic submucosal dissection of esophageal squamous cell neoplasms. Clin Gastroenterol Hepatol 4 : 688-694, 2006
7)北村陽子,小山恒男,宮田佳典,他.食道m1・m2癌ESD後の経過.胃と腸 42 : 1323-1329, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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