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文献詳細

雑誌文献

胃と腸44巻3号

2009年03月発行

今月の主題 食道扁平上皮癌に対するESDの適応と実際

主題

フレックスナイフを用いた食道ESDの実際

著者: 飯塚敏郎1 菊池大輔1 布袋屋修1 平野直樹1 中村仁紀1 落合康利1 三谷年史1 黒木優一郎1 宮田義史1 矢作直久1

所属機関: 1虎の門病院消化器科

ページ範囲:P.369 - P.373

文献概要

要旨 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は,病変の大きさにかかわらず一括切除を可能とした治療手技である.特に表在食道癌の場合,治療方針にかかわるため,より正確な組織学的診断が求められている.したがって,食道癌に対するESDは治療目的のみならず診断目的にも有用である.しかし,食道は縦隔内にあり,心拍動や呼吸性変動など周囲臓器の影響を受けやすく,手技的にも胃と比べて難易度が高い.安全に行うためには,十分に視野を確保し,剥離層にカウンタートラクションをかけ,直視下での操作を行うことが重要である.

参考文献

1)飯塚敏郎,上野正紀,菊池大輔,他.食道癌ESDと適応拡大を目指したm3-sm1症例の取り扱い.消内視鏡 19 : 671-678, 2007
2)菊池大輔,飯塚敏郎,布袋屋修,他.胃ESDに必須の内視鏡処置具.消内視鏡 20 : 1382-1389, 2008
3)飯塚敏郎,菊池大輔,布袋屋修,他.食道癌 安全にできる内視鏡治療の工夫とコツ.私はこう行う─治療困難例にどう対応するか.消の臨 11 : 143-146, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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