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文献詳細

雑誌文献

胃と腸44巻4号

2009年04月発行

文献概要

特集 早期胃癌2009 主題 4.早期胃癌の肉眼型─決め方・考え方とその典型像

4)複合型

著者: 芳野純治1 乾和郎1 若林貴夫1 小林隆1 渡邉真也1 木村行雄1 小坂俊仁1 磯部祥1 友松雄一郎1

所属機関: 1藤田保健衛生大学第二病院内科

ページ範囲:P.541 - P.551

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要旨 早期胃癌の肉眼型での複合型は基本型が複合した病変に対して用いられる.胃癌取扱い規約ではより広い病変から順に「+」記号でつないで記載することが決められている.しかし,肉眼型にはそれが用いられるようになった経緯があり,解釈に差がみられることがある.特に複合型の0 IIa+IIc型,0 IIc+IIa型について顕著である.すなわち,0 IIa+IIc型では0IIa部分が0 IIc部分を環状に取り巻いているという形態的な特徴を重視する考えがある.また,0 IIc+IIa型では病変の一部に潰瘍を伴う0 IIc型の癌があり,ほかの部,特に0 IIcの周辺に0 IIa型がみられる肉眼型を呈する例に対して用いるという考えがある.

参考文献

1)日本胃癌学会(編).胃癌取扱い規約,13版.金原出版,1999
2)川井啓市,市川平三郎,崎田隆夫,他.早期胃癌肉眼分類の再検討.胃と腸 11 : 30-56, 1976
3)佐野量造.胃疾患の臨床病理.医学書院,pp 38-59, 1976

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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