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文献詳細

雑誌文献

胃と腸44巻4号

2009年04月発行

特集 早期胃癌2009

主題 5.早期胃癌の画像診断 1)スクリーニング検査の方法と精度

(2)通常内視鏡検査

著者: 萩原武1 今村哲理1 中野渡正行1 星野拓磨1 吉田英敏1 乙黒雄平1 下立雄一1 寺門洋平1 鈴木肇1 小川秀久1 西岡均1 小澤広1 前田聡1 黒河聖1 本谷聡1

所属機関: 1JA北海道厚生連札幌厚生病院第一消化器科(胃腸科)

ページ範囲:P.571 - P.581

文献概要

要旨 上部消化管内視鏡検査は,胃癌の発見診断の第一選択として広く臨床にて行われているが,患者にとっては苦痛を伴う検査である.また広い胃の中で内視鏡が観察困難な部位にある病変は発見が容易ではなく,観察困難になりやすい部位を念頭に置き,丁寧に観察する必要がある.また,術者が異常所見を異常と認識しないと病変として認識できないため,どのような所見が異常であるか癌の所見の解析と所見の蓄積が内視鏡医には必要である.内視鏡検査はこのような検査の特性を考慮して行わないと容易に偽陰性を発生させてしまう検査であり,内視鏡医は,内視鏡検査が患者にとって楽で,偽陰性を発生させないように修練していく必要がある.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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