文献詳細
文献概要
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編集後記
著者: 浜田勉
所属機関:
ページ範囲:P.782 - P.782
文献購入ページに移動 「早期胃癌1993」以後16年経過して,新たに「早期胃癌2009」を企画した.新旧の2つの増刊号を読み比べてみると,病理,診断,治療法のそれぞれの分野で新しい進歩が認められ,ステップアップして21世紀を迎えたことがわかる.この背景には,ファイバースコープから電子スコープへの変化,拡大やNBIなど新機能の開発,ESDによる切除標本の呈示など,内視鏡機器の進歩に負うところが大きいようだ.時代的変遷の中で,早期胃癌での発見の割合が80%にまで達し,高齢化と発生部位の口側への移動傾向や平坦型の増加があったという草野らの報告は内視鏡診断がさらに進んだことを裏打ちし,ESDや腹腔鏡手術などの低侵襲治療への道が今後ますます広がっていくだろう.
それに比べてX線画像の呈示が激減しており,時代的変化を表していると思われる.早期胃癌に対するX線の役割を今後どのように位置づけていくのか,明確な議論が必要だ.
それに比べてX線画像の呈示が激減しており,時代的変化を表していると思われる.早期胃癌に対するX線の役割を今後どのように位置づけていくのか,明確な議論が必要だ.
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