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今月の症例
乳頭状の表面構造をNBI拡大観察しえた胃型分化型腺癌の1例
著者: 上山茂充1 藤澤貴史1 大内佐智子1 土橋大輔1 寺西哲也1 長谷川徳子1 石原朗雄1 平野博嗣2 友藤喜信3
所属機関: 1新日鐵広畑病院内科 2新日鐵広畑病院病理科 3友藤内科医院
ページ範囲:P.1322 - P.1325
文献購入ページに移動〔胃X線所見〕 胃体中部大彎に大きさ約4cmの辺縁隆起を伴う陥凹性病変を認めた(Fig. 1).左側臥位での病変の正面像では,陥凹辺縁は不整で鋸歯状を呈し,陥凹面は比較的平滑で肛門側に境界明瞭な陥凹内隆起を伴っていた(Fig. 1b).辺縁隆起の立ち上がりは比較的境界明瞭であった.空気量を増すと辺縁隆起および陥凹面は軟らかさを有していたが,陥凹内隆起の形態は変化せず硬い印象であった(Fig. 1c).第二斜位における病変の側面像では陥凹内隆起に一致して弧状変形を認めた(Fig. 1a).
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