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学会印象記
JDDW 2009(第17回日本消化器関連学会週間)―食道に関するテーマを中心に
著者: 北村陽子1
所属機関: 1佐久総合病院胃腸科
ページ範囲:P.163 - P.164
文献購入ページに移動 今年のJDDW(Japan Digestive Disease Week)は,2009年10月14日から17日まで,京都で開催されました.紅葉には少し早い時期でしたが,薄紅色にほのかに色づいたもみじが,学会発表を控え緊張している私の心を和らげてくれました.
私は,学会1日目のパネルディスカッション1「食道胃早期癌に対する内視鏡下手術の新展開と適応拡大」のセッションで発表しました.初日の朝一番のセッションでしたが,会場は満席で大勢の先生方が立ち見をされている状態でした.咽頭癌,食道狭窄,食道SM2以深癌,ESD(endoscopic submucosal dissection)+腹腔鏡下リンパ節郭清など幅広い話題で,マイクの前に列ができるほど活発に質疑応答がなされました.患者の食道機能を温存しADL(activities of daily living)を保つという意味で,現在内視鏡治療の相対適応となっている食道全周切除は,拡張術にステロイド局注療法を導入することで許容されていくと考えました.しかし,ステロイドの種類や局注量,局注間隔など解決すべき問題が多く残っており,多施設でのprospective studyの必要性を改めて感じました.
私は,学会1日目のパネルディスカッション1「食道胃早期癌に対する内視鏡下手術の新展開と適応拡大」のセッションで発表しました.初日の朝一番のセッションでしたが,会場は満席で大勢の先生方が立ち見をされている状態でした.咽頭癌,食道狭窄,食道SM2以深癌,ESD(endoscopic submucosal dissection)+腹腔鏡下リンパ節郭清など幅広い話題で,マイクの前に列ができるほど活発に質疑応答がなされました.患者の食道機能を温存しADL(activities of daily living)を保つという意味で,現在内視鏡治療の相対適応となっている食道全周切除は,拡張術にステロイド局注療法を導入することで許容されていくと考えました.しかし,ステロイドの種類や局注量,局注間隔など解決すべき問題が多く残っており,多施設でのprospective studyの必要性を改めて感じました.
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