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文献詳細

雑誌文献

胃と腸45巻10号

2010年09月発行

文献概要

今月の主題 Crohn病小腸病変に対する診断と治療の進歩 主題

Crohn病小腸病変の診断と経過―小腸X線検査の有用性と位置づけ

著者: 伊藤貴博1 岡本耕太郎1 藤谷幹浩1 安藤勝祥1 杉山隆治1 奈田利恵1 野村好紀1 上野伸展1 嘉島伸1 石川千里1 盛一健太郎1 田邊裕貴1 前本篤男2 蘆田知史2 渡二郎3 垂石正樹4 斉藤裕輔4 高後裕1

所属機関: 1旭川医科大学内科学講座消化器・血液腫瘍制御内科学分野 2札幌東徳洲会病院IBDセンター 3兵庫医科大学消化器内科 4市立旭川病院消化器病センター

ページ範囲:P.1586 - P.1594

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要旨 バルーン小腸内視鏡やカプセル内視鏡など全小腸を検索できるモダリティが普及し,これまでX線検査ではとらえきれなかった微細な病変も検出できるようになってきた.Crohn病の診断においても同様であるが,X線検査は病変の大きさ,範囲,分布,配列などを客観的に把握でき,内視鏡の到達しえない狭窄病変の先の情報も得られる点で有用であり,状況に応じて使い分けることが重要である.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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