文献詳細
今月の症例
乳癌(浸潤性小葉癌)の大腸転移の1例
著者: 北市智子1 奥山祐右1 李哲柱2 榎泰之3
所属機関: 1京都第一赤十字病院消化器科 2京都第一赤十字病院乳腺外科 3京都第一赤十字病院検査部病理
ページ範囲:P.1728 - P.1730
文献概要
〔既往歴〕 47歳時に右乳癌にて右乳房切除術施行された.浸潤性小葉癌,T1N2M0 stage IIIA,エストロゲンレセプター,プロゲステロンレセプター陽性と診断され,術後放射線療法と動注療法を施行した.以後,外来にて抗癌剤の内服治療を行っていたが,51歳時,後腹膜に再発を来した.2009年8月ごろよりCEA 5.8ng/ml,CA15-3 188.7U/mlと腫瘍マーカーが上昇し,下痢症状を伴うため下部消化管精査目的に同年8月中旬に当科へ紹介となった.
〔現 症〕 身長163cm,体重56kg,栄養状態良好.結膜に貧血や黄疸なし.表在リンパ節触知せず.腹部平坦かつ軟で異常所見を認めず.
参考文献
掲載誌情報