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文献詳細

雑誌文献

胃と腸45巻13号

2010年12月発行

文献概要

今月の主題 遺伝性消化管疾患の特徴と長期経過 主題関連

遺伝子診療と倫理

著者: 福嶋義光12

所属機関: 1信州大学医学部遺伝医学・予防医学講座 2信州大学附属病院遺伝子診療部

ページ範囲:P.2101 - P.2103

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要旨 ゲノム情報・遺伝情報は,(1)生涯変化しない情報(不変性),(2)将来を予測しうる情報(予測性),(3)血縁者も関与しうる情報(共有性)であるため,医療の世界に新たな倫理的問題が提起されており,診療の場において,遺伝情報を取り扱う場合には,遺伝カウンセリングの実施が求められる.遺伝性消化器疾患の場合,患者の確定診断は,他の血縁者の発症前診断,早期発見のためのスクリーニング検査の開始に結びつけられるものであり,積極的にその情報を血縁者に伝えるべきである.そのためには適切な遺伝カウンセリングを提供することが必要であり,遺伝子医療部門あるいは臨床遺伝専門医との連携が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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