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文献詳細

雑誌文献

胃と腸45巻13号

2010年12月発行

文献概要

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編集後記

著者: 赤松泰次1

所属機関: 1長野県立病院機構須坂病院内視鏡センター

ページ範囲:P.2127 - P.2127

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 今回の特集は,「遺伝性消化管疾患の特徴とその長期経過」について,現在までに判明している遺伝子異常を交えながらエキスパートの先生方に執筆していただいた.中心となるのは家族性大腸腺腫症(familial adenomatous polyposis : FAP)と遺伝性非ポリポーシス大腸癌(hereditary non-polyposis colorectal cancer ; HNPCC)であるが,そのほかにも過誤腫性ポリポーシスを取り上げた.近年分子生物学的研究が進み,遺伝子診断や発症前診断が可能な時代になったが,プライバシーや倫理的な問題など多くのデリケートな課題が残されている.いずれも比較的まれな疾患ではあるが,予防的措置や定期検診を行うなどの適切な対応(臨床的介入)を行うためには,このような遺伝性消化管疾患をよく理解しておく必要がある.

 序説はこの分野では本邦の第一人者のひとりである飯田三雄先生にお願いした.遺伝性消化管疾患の特徴についてわかりやすくコンパクトに記載されており,これを読むだけで遺伝性消化管疾患の概要を理解することができる.初学者はまずこの序説を精読することを勧めたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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