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編集後記 フリーアクセス
著者: 斉藤裕輔1
所属機関: 1市立旭川病院消化器病センター
ページ範囲:P.411 - P.411
文献購入ページに移動まず,序説で松井がOGIBが増加している現状と,近年の検査法の進歩,問題点について概説した.岡論文ではOGIBに対する診断・治療の進め方について述べられた.特にVCE,BEなどの新しい診断機器と,従来の小腸造影検査,腹部US,CT,血管造影検査などの効率的な診断法の組み合わせと,内視鏡的止血手技について提示された.次に,出血性小腸疾患に対する診断手技として,中村論文ではVCEの適応と禁忌,具体的検査法と効率のよい読影法が解説された.工藤論文ではsingle BEの工夫として,炭酸ガスを用いて深部挿入が可能となり患者負担が軽減すること,今後のNBI(narrow band imaging),拡大機能の搭載などについて解説された.松田論文ではOGIBに対する844件のdouble BEの診断・治療成績について疾患ごとの成績が示され,OGIBの診断・治療におけるBEの重要性が強調された.蔵原論文では出血性小腸疾患診断における小腸X線造影検査の位置づけと有用性について解説され,特に壁外発育型GIST(gastrointestinal stromal tumor)の診断において小腸X線造影検査の有用性が報告された.
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