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文献詳細

雑誌文献

胃と腸45巻5号

2010年04月発行

特集 早期大腸癌2010

ノート 4.早期大腸癌の病理

生検,内視鏡的摘除および外科切除検体の取り扱い上の留意点―早期大腸癌を中心に

著者: 二村聡1 江口浩一2 青柳邦彦2 大石純3 三宅徹3

所属機関: 1福岡大学医学部病理学講座 2福岡大学医学部消化器内科学講座 3福岡大学医学部消化器外科学講座

ページ範囲:P.689 - P.694

文献概要

要旨 検体の取り扱いには,検体の伸展に始まり固定,写真撮影,切り出し,そして組織切片が包埋・薄切・染色されるまでの各段階が包含されている.不適切な取り扱いは組織学的検索のみならず,その後の治療方針決定にも支障を来す.それゆえに検体の取り扱いには正確さ,きめ細かさが要求され,十分な経験と知識をもった医師の指導下で速やかに行われる必要がある.加えて組織標本を作製する技師と連携を緊密にすることも欠かせない.

参考文献

1)大腸癌研究会(編).大腸癌取扱い規約,7版補訂版.金原出版,pp 21-26,2009
2)田中学,入江太朗,中里洋一,他.切り出し図における標本作製面の図示に関して.病理と臨 27 : 596, 2009
3)渡辺玄,西倉健,小林正明,他.内視鏡切除標本の取り扱い.胃と腸 41 : 451-457, 2006
4)味岡洋一.小腸・虫垂・大腸・肛門.病理と臨 26(臨増): 154-159, 2008
5)大倉康男.外科的切除材料及びEMRの固定方法と切り出し方法.胃と腸 33 : 913-922, 1998
6)二村聡,岩下明徳,津田純郎,他.側方発育型大腸腫瘍の病理診断.病理と臨 25 : 653-663, 2007
7)森永正二郎.新鮮組織の取り扱い・固定・肉眼観察・切り出し.病理と臨 26(臨増): 11-21, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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