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文献詳細

雑誌文献

胃と腸45巻6号

2010年05月発行

文献概要

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編集後記

著者: 斉藤裕輔1

所属機関: 1市立旭川病院消化器病センター

ページ範囲:P.1049 - P.1049

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 大腸の側方発育型腫瘍(laterally spreading tumor ; LST)は「大腸癌取扱い規約」の肉眼型にはないニックネーム的な呼称であるが,病変の肉眼型をイメージしたり,内視鏡治療の大きさの限界や切除法について論じたりする際には極めて理解しやすい用語であり,現在広く普及している.LSTは形態学的特徴に基づき顆粒型〔LST-G(granular type)〕と非顆粒型〔LST-NG(non granular type)〕に分類されており,その発見頻度も上昇している.しかし,特にLST-NGにおいては深達度診断が困難とされ,その臨床・病理学的特徴は十分に解明されていないのが現状である.さらに,その治療法選択において,分割切除が許容されるか,一括切除が必要かの判断基準も明らかではない.本特集は,今後さらに普及するであろうLSTに対する内視鏡治療を見据えたうえで,病理学的側面および診断・治療法選択の面からLSTを分類することの意義について明らかにする目的で企画された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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