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文献詳細

雑誌文献

胃と腸46巻1号

2011年01月発行

文献概要

今月の主題 多発胃癌─最新の知見を含めて 主題

多発胃癌の診断におけるX線造影検査の役割

著者: 入口陽介1 小田丈二1 水谷勝1 高柳聡1 冨野泰弘1 小山真一郎1 岸大輔1 板橋浩一1 大村秀俊1 藤田直哉1 細井亜希子1 北條裕美子1 山田耕三1 今村和広2 松本潤2 山村彰彦3 細井董三1

所属機関: 1東京都がん検診センター消化器科 2東京都立多摩総合医療センター外科 3東京都がん検診センター検査科

ページ範囲:P.31 - P.45

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要旨 過去10年間に当センターで経験した切除胃癌1,254例中,同時性多発胃癌は133例(10.6%)であった.また間接胃集検発見胃癌341例中,同時性多発胃癌は42例(12.3%)であり,5mm以上の副病変をもつ28例47病変を対象として,実際の検査の施行順に,副病変の術前診断率と描出率について検討した.検診X線検査が23%:51%,内視鏡検査が45%:53%,精密X線検査が47%:55%であった.いずれの検査も副病変の描出率は50%台であったが,術前診断率は,検診X線だけが低率であった.したがって検診X線の読影では,多発病変の存在を考慮した拾い上げ診断を積極的に行うことが必要であり,さらに精密検査として行う内視鏡検査や精密X線検査の前に,主病変だけでなく副病変の存在を考慮して,検診X線像を再度読影することが,正確な診断と効率的な精密検査を行ううえで重要である.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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