文献詳細
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文献概要
本書は,炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease ; IBD)の診療と研究をめざす者だけでなく,IBD専門医にも必読を勧めたい著書である.
潰瘍性大腸炎は約135年前に,Crohn病は78年前に初めて報告されているが,いまだ原因不明で若年者に発症のピークがあり,人生を左右しかねない難治性疾患である.当然のことながら基礎的研究は細菌学的,免疫学的,遺伝子学的研究を主体に著しい進歩がみられるが,いわゆるdisease historyからみた探究は極めて少ない.本書は,治療と長期経過から病理学的所見を加味し,disease historyを詳細に観察したまさに臨床研究論文である.
潰瘍性大腸炎は約135年前に,Crohn病は78年前に初めて報告されているが,いまだ原因不明で若年者に発症のピークがあり,人生を左右しかねない難治性疾患である.当然のことながら基礎的研究は細菌学的,免疫学的,遺伝子学的研究を主体に著しい進歩がみられるが,いわゆるdisease historyからみた探究は極めて少ない.本書は,治療と長期経過から病理学的所見を加味し,disease historyを詳細に観察したまさに臨床研究論文である.
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