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文献詳細

雑誌文献

胃と腸46巻5号

2011年05月発行

特集 食道表在癌2011

症例 2.特殊組織型の癌

1)adenoid cystic componentを伴ったbasaloid squamous cell carcinomaの1例

著者: 友利彰寿1 小山恒男1 高橋亜紀子1 北村陽子1 堀田欣一1 篠原知明1 宮田佳典1

所属機関: 1佐久総合病院胃腸科

ページ範囲:P.750 - P.756

文献概要

要旨 患者は60歳代,男性.胸部食道にSMT様病変を認めた.頂部は陥凹を呈し,口側は発赤が強く拡大観察でループ状の不整血管を認めた(part A).前壁側は中等度に発赤し,拡大観察にて複数の無血管領域と同部を取り囲む異常血管を認めた(part B).組織学的に,part Aは深達度SM2のSCCで,表層にびらんを伴っていた.拡大観察でみられた血管は従来報告されていたSM癌の血管とは異なっており,びらんに伴う新生血管と思われた.part Bでは,乏血性のBSC腫瘍塊,および腫瘍塊間の血管の露呈を認めた.拡大観察でみられた無血管領域とそれを取り囲む異常血管は,乏血性腫瘍塊と腫瘍塊間の血管と考えられ,充実性胞巣状に発育するBSCに特徴的な血管像と推察された.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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