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文献詳細

雑誌文献

胃と腸46巻6号

2011年05月発行

文献概要

胃と腸 図譜

NSAID起因性大腸病変

著者: 蔵原晃一1 松本主之2 川崎啓祐3 大城由美4 八尾隆史5

所属機関: 1松山赤十字病院胃腸センター 2九州大学大学院病態機能内科学 3松山赤十字病院胃腸センター 4松山赤十字病院病理部 5順天堂大学大学院人体病理病態学

ページ範囲:P.956 - P.958

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1 概念,病態

 非ステロイド性抗炎症薬(nonsteroidal anti-inflammatory drug ; NSAID)起因性大腸病変はNSAIDによって正常な大腸に惹起された粘膜傷害と定義されている.

 本症の診断は,従来の薬剤性腸炎の診断基準に準拠し,大腸病変の確認,NSAIDの使用歴の確認,他疾患の除外,およびNSAIDの使用中止による病変の治癒軽快の確認による(Table 1).

参考文献

1)Davies NM. Toxicity of nonsteroidal anti-inflammatory drugs in the large intestine. Dis Colon Rectum 38 : 1311-1321, 1995
2)松本主之,飯田三雄,蔵原晃一,他.NSAID起因性下部消化管病変の臨床像─腸炎型と潰瘍型の対比.胃と腸 35 : 1147-1158, 2000
3)Kurahara K, Matsumoto T, Iida M, et al. Clinical and endoscopic features of nonsteroidal anti-inflammatory drug-induced colonic ulcerations. Am J Gastroenterol 96 : 473-480, 2001
4)八尾隆史,蔵原晃一,大城由美,他.非ステロイド系抗炎症剤(NSAID)起因性腸病変の臨床病理学的特徴と病態.胃と腸 42 : 1691-1700, 2007
5)蔵原晃一,松本主之,八尾隆史,他.NSAID起因性大腸病変の臨床像と内視鏡像.胃と腸 42 : 1739-1749, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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