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胃と腸 図譜
転移性大腸腫瘍
著者: 小林広幸1 渕上忠彦2 大城由美3
所属機関: 1福岡山王病院消化器内科 2松山赤十字病院 3松山赤十字病院病理
ページ範囲:P.1112 - P.1115
文献購入ページに移動転移性大腸腫瘍とは,他臓器を原発とする悪性腫瘍が大腸壁に転移し発育浸潤したもので,その頻度は0.1~1%と報告されている1).転移様式としては腹膜播種と隣接臓器からの直接浸潤が多いが,腹腔外の遠隔臓器も含め血行性またはリンパ行性にも生じる.原発巣は胃癌が圧倒的に多く,次いで卵巣癌,膵臓癌などが続く1)2).周囲臓器からの直接浸潤の場合,初期には大腸病変は原発巣の隣接部に好発し単発性であるが,進行例や遠隔臓器からの転移(腹膜播種,血行性またはリンパ行性転移)例では病変部位も様々で多発していることが多い.
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