胃と腸46巻8号

2011年07月発行

今月の主題 食道の炎症性疾患

主題症例

腐食性食道炎の1例

著者： 岡田和弘¹ 佐藤広隆¹ 細川治² 中田智大¹ 真田治人³

所属機関： ¹横浜栄共済病院消化器内科 ²横浜栄共済病院外科 ³横浜栄共済病院内科

ページ範囲：P.1253 - P.1256

文献概要

要旨　患者は60歳代，男性．レンジクリーナーを誤飲した後より出現した咽頭痛を主訴に来院した．上部消化管内視鏡検査では全食道に多発する白苔付着を伴う縦走性の潰瘍性病変を認めたが，絶食・粘膜保護剤投与など保存的加療で軽快した．

参考文献

1）星田徹，宮田剛，宮崎修吉，他．腐食性食道炎．別冊日臨（上）: 177-180, 2009

2）斉藤裕，狩野敦，藤巻英二，他．腐食性薬品による急性上部消化管病変の内視鏡的検討．Gastroenterol Endsc 29 : 2179-2187, 1987

3）山下精彦，恩田昌彦，江上格．腐食性食道炎．臨消内科 5 : 489-496, 1990

4）Rosenow EC, Bernatz PE. Chemical Burns of the Esophagus. In Payne WS, Oslen AM（eds）. The Esophagus. Lea and Febiger, Philadelphia, p141,1974

5）香川隆男．急性期腐食性胃炎における内視鏡検査の意義．日医大誌 57 : 547-555, 1990

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