文献詳細
文献概要
今月の主題 改訂された胃生検Group分類の現状 序説
胃生検Group分類の変遷
著者: 柳澤昭夫1
所属機関: 1京都府立医科大学大学院医学研究科人体病理学
ページ範囲:P.157 - P.158
文献購入ページに移動 胃生検のGroup分類は本邦において普及し,生検組織診断の客観的かつ簡便な表現として用いられ,胃癌診断の進歩,治療方針の決定に大いに役立ってきた.この分類は,1971年胃生検組織診断規準(Group分類)として「胃癌取扱い規約,第8版」に初めて記載された1).その後,1985年(第11版)に胃生検組織診断基準(Group分類),1999年(第13版)に胃生検組織診断分類(Group分類)として,そして,今回(2010年),胃生検組織診断分類(Group分類)として改訂(第14版)された2)~6).
胃生検Group分類は,このようにその名称を規準,基準,分類と微妙に変えているが,各Group内容の大きな改訂は,第8版から第11版の改訂時と今回の改訂(第14版)で行われている.
胃生検Group分類は,このようにその名称を規準,基準,分類と微妙に変えているが,各Group内容の大きな改訂は,第8版から第11版の改訂時と今回の改訂(第14版)で行われている.
参考文献
1)胃癌研究会(編).胃癌取扱い規約,8版.金原出版,1971
2)胃癌研究会(編).胃癌取扱い規約,9版.金原出版,1974
3)胃癌研究会(編).胃癌取扱い規約,10版.金原出版,1979
4)胃癌研究会(編).胃癌取扱い規約,11版.金原出版,1985
5)胃癌研究会(編).胃癌取扱い規約,12版.金原出版,1993
6)日本胃癌学会(編).胃癌取扱い規約,13版.金原出版,1999
7)中村眞一,菅井有,加藤洋.胃生検組織診断分類(Group分類)の問題点─アンケート調査による検証.胃と腸 39 : 1449-1455,2004
8)Schlemper RJ, Itabashi M, Kato Y, et al. Differences in diagnostic criteria for gastric carcinoma between Japanese and Western pathologists. Lancet 349 : 1725-1729, 1997
9)Schlemper RJ, Riddell RH, Kato Y, et al. The Vienna classification of gastrointestinal epithelial neoplasia. Gut 47 : 251-255, 2000
10)Schlemper RJ, Kato Y, Stolte M. Diagnostic criteria for gastrointestinal carcinomas in Japan and Western countries : Proposal for a new classification system of gastrointestinal epithelial neoplasia. J Gastroentrol Hepatol 15(Suppl): G49-G57, 2000
掲載誌情報