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文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻2号

2012年02月発行

今月の主題 改訂された胃生検Group分類の現状

症例検討

胃生検組織診断分類Group 2,3,4の現状と実際―解説とまとめ

著者: 九嶋亮治1

所属機関: 1国立がん研究センター中央病院病理科

ページ範囲:P.217 - P.233

文献概要

はじめに

 「胃癌取扱い規約」は1962年に第1版が出版され,改訂が重ねられてきた.一方,2001年に第1版が発刊された「胃癌治療ガイドライン」1)との明確な棲み分けが必要になり,2009年にはUICCの定めるTNM分類も大幅に改訂された2).このような状況を踏まえ,「胃癌取扱い規約」は1999年の第13版3)以来11年ぶりに改訂が行われ,壁深達度(T),リンパ節転移の程度(N),進行度分類と胃生検組織分類(Group分類)が主たる改訂点となっている4)

 「胃と腸」では過去に「座談会 : 胃生検のGroup分類をめぐって」(19巻10号,1984年),「主題 : 胃癌の病理組織診断基準の再検討は必要か」(29巻2号,1994年)と「主題 : 胃生検診断の意義─Group分類を考える」(39巻11号,2004年)でGroup分類に関する問題点が検討されている.

参考文献

1)日本胃癌学会(編).胃癌治療ガイドライン(医師用),2版.金原出版,2004
2)Sobin LH, Gospodarowicz MK, Wittekind Ch(eds.). TNM Classification of Malignant Tumours, 7th ed. Wiley-Blackwell, 2009
3)日本胃癌学会(編).胃癌取扱い規約,13版.金原出版,1999
4)日本胃癌学会(編).胃癌取扱い規約,14版.金原出版,2010
5)大腸癌研究会(編).大腸癌取扱い規約,7版補訂版.金原出版,2009
6)Schlemper RJ, Riddell RH, Kato Y, et al. The Vienna classification of gastrointestinal epithelial neoplasia. Gut 47 : 251-255, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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