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私の一冊
「胃の平滑筋腫と平滑筋肉腫 ─新しい視点を求めて」第30巻第9号(1995年)
著者: 松田圭二1
所属機関: 1帝京大学医学部外科
ページ範囲:P.431 - P.431
文献購入ページに移動c-kit変異の発見によってGIST研究に明るい日差しが差し込んできたとすれば,暗闇から抜け出す直前に世に出た「胃と腸」が,この第30巻第9号「胃の平滑筋腫と平滑筋肉腫─新しい視点を求めて」(1995年)であった.ここには,胃の平滑筋腫瘍がどんなものであるか,どういうものを悪性にするか,などについて当時使える医療機器や免疫染色の結果を最大限に駆使して述べられている.しかし今や“平滑筋腫瘍”という言葉があまり使われなくなり,当時はまだ使われていなかった“GIST”が頻用されるようになってしまった.わずか16年前の雑誌であるのに,隔世の感がある.
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