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文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻4号

2012年04月発行

文献概要

今月の主題 消化管EUS診断の現状と新たな展開 主題

消化管EUS診断能のさらなる向上を目指して―私はこうしている─潰瘍合併病変描出のコツ

著者: 丹羽康正1 田中努1 田近正洋1 近藤真也1 山雄健次2 大林友彦2 長谷川俊之2

所属機関: 1愛知県がんセンター中央病院内視鏡部 2愛知県がんセンター中央病院消化器内科部

ページ範囲:P.553 - P.555

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はじめに

 超音波内視鏡(endoscopic ultrasonography ; EUS)は腫瘍を垂直断層像として描出でき,深達度を客観的に評価することができるが,潰瘍を合併した胃癌の場合には,病巣内に併存する消化性潰瘍の線維化巣と癌浸潤の鑑別がエコー上困難なため,深達度診断の有効性が常に問題とされてきた.しかしながら,EUSで適切に描出された病変は,形態別のパターン分類により両者の鑑別が可能なことも多い(Fig. 1).本稿では潰瘍合併病変を適切に描出するためのコツについて概説する.

参考文献

1)芳野純治,中澤三郎.胃の超音波内視鏡検査法─超音波内視鏡による胃癌の深達度診断.「胃と腸」編集委員会(編).胃と腸ハンドブック.医学書院,pp 173-181,1992
2)丸田真也,塚本純久,丹羽康正,他.超音波内視鏡から見た早期胃癌縮小手術の適応.Gastroenterol Endosc 36 : 1553-1560, 1994

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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