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文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻4号

2012年04月発行

文献概要

今月の主題 消化管EUS診断の現状と新たな展開 主題

消化管EUS診断能のさらなる向上を目指して―私はこうしている─I型癌の描出のコツ

著者: 野村昌史1

所属機関: 1手稲渓仁会病院消化器病センター

ページ範囲:P.556 - P.558

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はじめに

 消化管のEUS(endoscopic ultrasonography)診断には超音波内視鏡専用機と細径プローブが用いられ,状況に応じた使い分けがなされている.細径プローブによる検査は,内視鏡観察に引き続いて行うことができるため比較的手軽に施行可能であるが,超音波到達深度が浅いため,丈の高い病変に対しては一般的に不向きである.したがって,I型癌の診断に際しては専用機を用いることが大きなポイントのひとつであるが,専用機は先端硬性部が長いため,大腸においては深部挿入が難しく,直腸以外の病変への使用には難がある.

 当センターでは,日頃から大腸癌の深達度診断に細径プローブを使用しており,本稿では細径プローブを用いて大腸のI型癌を検査する際のコツについて述べる.

参考文献

1)松永厚生,望月福治,藤田直孝,他.細径超音波プローブによる大腸早期癌の深達度診断.Gastroenterol Endosc 38 : 1322-1331, 1996
2)清水誠治,伊藤繭,稲垣智子,他.EUSによる早期大腸癌の深達度診断の有用性と限界.胃と腸 36 : 752-758, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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