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文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻4号

2012年04月発行

文献概要

今月の主題 消化管EUS診断の現状と新たな展開 主題

消化管EUS診断能のさらなる向上を目指して―私はこうしている─粘膜下腫瘍の主座同定のコツ

著者: 森川宗一郎1 萬代晃一朗1 安田健治朗1

所属機関: 1京都第二赤十字病院消化器科

ページ範囲:P.565 - P.569

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はじめに

 粘膜下腫瘍の質的診断は超音波内視鏡(endoscopic ultrasonography ; EUS)がその真価を遺憾なく発揮する対象である.通常内視鏡観察ではその表面形態や色調,硬軟だけの評価にとどまっていた粘膜下腫瘍は,EUSで断層像の観察を行うことにより,さらに正確な質的診断が可能となる.層構造を基準に描出された消化管壁と粘膜下腫瘍の関係から病変の組織起源や局在層を評価することが粘膜下腫瘍の質(組織)推定の基本となる.実際の診断においてはこの粘膜下腫瘍の局在層に併せ,病変のエコーレベルやエコーパターンから粘膜下腫瘍の質的診断を下すことになる1)

 本稿では粘膜下腫瘍の質的診断の基本である病変の主座同定のコツについて臓器別に実際の症例を提示しながら概説する.

参考文献

1)安田健治朗.超音波内視鏡の読み方─超音波内視鏡による粘膜下腫瘍の診断.臨消内科 13 : 299-305, 1998
2)Esaki M, Matsumoto T, Moriyama T, et al. Probe EUS for the diagnosis of invasion depth in superficial esophageal cancer : a comparison between a jelly-filled method and a water-filled balloon method. Gastrointest Endosc 63 : 389-395, 2006
3)三竹正弘,塚本純久.超音波内視鏡─十二指腸.現代医学 39 : 605-609, 1992

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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