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文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻5号

2012年05月発行

文献概要

特集 図説 胃と腸用語集2012 検査法・手技

小腸X線造影(small bowel radiography)

著者: 蔵原晃一1 渕上忠彦1

所属機関: 1松山赤十字病院胃腸センター

ページ範囲:P.638 - P.639

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 小腸の順行性X線造影検査は,本邦では1960年代より開始され,主に経口法と十二指腸ゾンデを用いた経管法が行われてきた.

 経口法は,胃X線検査に引き続いてあるいは小腸造影のみを目的として経口的に硫酸バリウムを投与し,小腸の充盈像と圧迫像を得る(Fig. 1).検査開始後,造影剤が盲腸に到達するまで15~30分間隔で観察と撮影を行うが,丹念な圧迫と体位変換を繰り返しながら小腸索を分離し病変を検出する.

参考文献

1)中村裕一,谷啓輔,中村勁,他.経ゾンデ法による小腸X線検査─小腸二重造影法.胃と腸 9 : 1461-1469, 1974
2)小林茂雄,西沢護,水野幸一,他.小腸のレントゲン検査法─第1報告 : ルーチン検査としての小腸二重造影法.臨放 19 : 619-625, 1974
3)八尾恒良,櫻井俊弘,竹中国昭,他.診断のための諸検査法.X線検査法.小腸疾患の臨床.八尾恒良,飯田三雄(編).医学書院,pp 13-32, 2004
4)松本主之,江崎幹宏,森山智彦,他.ダブルバルーン小腸内視鏡検査の有用性.小腸二重造影法との比較.胃と腸 40 : 1503-1517, 2005
5)蔵原晃一,川崎啓祐,吉野修郎,他.出血性小腸疾患に対する診断手技─小腸X線造影検査について.胃と腸 45 : 343-354, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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