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特集 図説 胃と腸用語集2012 検査法・手技
注腸X線造影(barium enema)
著者: 斉藤裕輔1 垂石正樹1
所属機関: 1市立旭川病院消化器病センター
ページ範囲:P.642 - P.644
文献購入ページに移動本邦では白壁らにより開発された上部消化管の二重造影法が,1969年頃から注腸X線検査へと導入され,刈谷,西澤,吉川らの業績により二重造影法が広く普及した.また,その後の造影剤の改良,適正濃度の研究の結果,それまで20%程度であったfine network patternの描出率は約70%へと向上した.これら先人達の努力により,微細・微小病変の描出・鑑別診断が可能となり,潰瘍性大腸炎,腸結核,Crohn病,虚血性腸炎など炎症性腸疾患における病変の推移や治療効果の判定が可能となった.
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