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文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻5号

2012年05月発行

文献概要

特集 図説 胃と腸用語集2012 検査法・手技

平面検出器(flat panel detector;FPD)

著者: 杉野吉則1

所属機関: 1慶応義塾大学病院予防医療センター開設準備室

ページ範囲:P.645 - P.646

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 近年,X線装置のデジタル化に伴って,各種の検出器が製品化されてきた.1980年前後のCR(computed radiography)に始まり,80年代後半にはimage intensifier/TV系を用いたII-DR(digital radiography),90年代後半には新しい装置として平面検出器(flat panel detector;FPD)が出現した(Fig. 1)1)

 FPDの構造は,電気信号を処理する薄膜トランジスタ(thin film transistor;TFT)の前面にX線を電気信号に変換するX線変換部を貼り付けたものである(Fig. 2).FPDではX線を電気信号へ変換する方法が2通りあり(Fig. 3),1つはセレン(Se)を用いてX線エネルギーを直接電気信号に変える直接変換方式,もう1つはX線エネルギーをヨウ化セシウム(CsI)によって光エネルギーに変換し,その光エネルギーをTFTとCsI層の間にあるフォトダイオードで電気信号に変換する間接変換方式である.

参考文献

1)杉野吉則,鈴木和代,大須賀香絵,他.Conventional film-screen systemからdigital radiographyへの動向─特に平面検出器の現状と可能性について.画像診断 24 : 377-387, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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