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文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻5号

2012年05月発行

文献概要

特集 図説 胃と腸用語集2012 検査法・手技

腸管洗浄法(gut lavage methods)

著者: 上野文昭1

所属機関: 1大船中央病院

ページ範囲:P.647 - P.647

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 内視鏡をはじめとした大腸の検査や治療を安全に正確に快適に行うためには,大腸内容物を除去する腸管前処置が必須である.かつては食事制限,緩下剤,水負荷,浣腸を組み合わせた方法(Brown変法)に依存していた時代もあったが,現在は経口的に水溶液で腸管全体を洗う腸管洗浄法が主流である(Table 1).

 当初用いられた大量の生理食塩液による腸管洗浄法では,過剰な塩分・水分吸収が問題となった.マニトールを加え浸透圧を調整することによりこの問題は解決されたが,腸内細菌の作用によりマニトールから発生した爆発性ガスにより高周波治療中の爆発事故が報告され,二度と用いられることはなくなった.

参考文献

1)Davis GR, Santa Ana CA, Morawaski SG, et al. Development of a lavage solution associated with minimal water and electrolyte absorption or secretion. Gastroenterology 78 : 991-995, 1980
2)DiPalma JA, Brady CE 3rd, Stewart DL, et al. Comparison of colon cleansing methods in preparation for colonoscopy. Gastroenterology 86 : 856-860, 1984
3)上野文昭,荒川正一,岩村健一郎,他.特殊組成電解質液服用による大腸内視鏡検査前処置法.Gastroenterol Endosc 29 : 509-515, 1987

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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