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文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻5号

2012年05月発行

文献概要

特集 図説 胃と腸用語集2012 検査法・手技

経鼻内視鏡(transnasal endoscopy)

著者: 細川治1 佐藤広隆2

所属機関: 1国家公務員共済組合連合会横浜栄共済病院 2国家公務員共済組合連合会横浜栄共済病院消化器内科

ページ範囲:P.649 - P.649

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 経鼻内視鏡検査とは,経鼻ルートで挿入して,上部消化管を観察する内視鏡検査法である.2002年以降CCD(charge coupled device)センサーの小型化が進み,スコープ径を6mm未満の太さにまで細径化でき,さらに経鼻ルート通過のために先端硬性部を短くし,軟らかくしなやかなシャフトが作成可能になったことから普及が進んでいる.特に無症状者を対象とする住民検診や人間ドックで使用される機会が増した.

 咽頭,食道入口部への刺激が少ないことから,分泌物を少なくさせる目的に経口内視鏡で投与する抗コリン剤が不要で,鎮静剤を使用するような苦痛がなく,心血管系や呼吸器系への負担が少ない.頸部食道通過の際の不快感を除いて,苦痛が少なく安全性が高い上部消化管内視鏡検査が実施できる.

参考文献

1)大原信行.経鼻内視鏡の前処置.患者にやさしい経鼻内視鏡ハンドブック.医学書院,pp 43-61,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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