icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸47巻5号

2012年05月発行

文献概要

特集 図説 胃と腸用語集2012 検査法・手技

小腸内視鏡,バルーン内視鏡(balloon assisted endoscopy)

著者: 西村直之1 山本博徳1

所属機関: 1自治医科大学内科学講座消化器内科部門

ページ範囲:P.650 - P.650

文献購入ページに移動
 ダブルバルーン内視鏡(double-balloon endoscopy;DBE)とシングルバルーン内視鏡(single-balloon endoscopy;SBE)は,約2mの内視鏡と先端にバルーンの付いたオーバーチューブを用いる小腸内視鏡である.バルーンを拡張して腸管を把持し小腸の短縮を行い,内視鏡を進めるという操作を繰り返すことで,小腸深部への挿入と可能としている.この2つの内視鏡をバルーン内視鏡と呼んでいる.英語の訳語は,“balloon assisted endoscopy”となっている.

 DBEは,1998年に自治医科大学の山本博徳により開発され,2003年に富士写真光機(フジノン)から市販された.DBEシステムは,先端にバルーンの装着が可能なエアールート付きの細径内視鏡,先端にバルーンの付いたオーバーチューブ,両方のバルーンの拡張・脱気をコントロールするバルーンコントローラーから成る(Fig. 1).一方SBEは,2007年にオリンパスより販売が開始された.SBEシステムは,細径内視鏡,先端にバルーンの付いたスライディングチューブ,バルーンコントローラーから成る(Fig. 2).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?